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給湯器 香川博之

ボイラー用灯油タンクの交換費用と90L・200Lの選び方

灯油ボイラーや石油給湯器の横に設置されている灯油タンクは、屋外で長期間使用するうちに、外装・脚・配管などが劣化します。 交換費用を調べるとタンク本体の販売価格が目につきますが、実際に必要なのは、本体代だけではありません。古いタンクの撤去、新しいタンクの設置、残った灯油の移し替え、送油管の接続、処分費などを含めた総額で考える必要があります。 また、既存の基礎や送油管を使用できない場合、設置場所を変更する場合、大量の灯油が残っている場合は、追加費用が発生することがあります。 この記事では、ボイラー用灯油タンクの交換費用、90L型・200L型の違い、見積もりで確認したい項目、タンクだけ交換できる条件を解説します。

ボイラー用灯油タンクの交換費用と90L・200Lの選び方

灯油タンク交換費用の目安

家庭用の灯油タンクを同程度の容量へ交換する場合、工事費や撤去処分費を含めた総額は、次の金額がひとつの目安です。

灯油タンクの大きさ交換費用の目安主な用途
90L型5万円~9万円程度石油給湯器・小型ボイラー・暖房機器など
200L型7万円~13万円程度給湯・暖房などで灯油使用量が多い住宅
400L・490L型10万円~20万円以上寒冷地・暖房兼用・給油回数を減らしたい住宅など

上記は、既存のタンクを撤去し、同じ場所へ新しいタンクを設置できる場合の一般的な目安です。地域、メーカー、材質、残油量、基礎、配管、搬入条件によって金額は変わります。

実際の交換事例でも、90L型で税込6万5,000円、200L型で税込9万円などの例がありますが、全国一律の価格ではありません。

「90L型」は実容量が90Lとは限りません

一般に90Lタンクと呼ばれる製品でも、実際の内容量が82L・83L・85Lなどの製品があります。同様に、200L型として販売される製品でも、実容量が195L・198Lなどの場合があります。見積もりでは呼び方だけでなく、製品仕様に記載された実容量を確認しましょう。

灯油タンク交換費用の内訳

灯油タンクの交換費用は、主に次の項目で構成されます。

費用項目作業内容
灯油タンク本体容量・材質・脚の高さ・屋内外仕様などで変わる
既存タンクの撤去残った灯油を抜き、送油管を外して搬出する
新しいタンクの設置組み立て、水平調整、転倒防止固定を行う
送油管の接続タンクから石油給湯器までの配管を接続する
残油の移し替え使用できる灯油を新しいタンクへ移す
古いタンクの処分撤去したタンクを運搬・処分する
試運転・漏れ確認送油状態、接続部、給湯器の運転を確認する

業者によって「標準工事」に含まれる作業が異なります。本体価格や基本工事費だけで比較すると、工事当日に残油処理費や処分費が追加される可能性があります。

見積もりを比較するときは、最終的に支払う総額と、追加費用が発生する条件を確認してください。

追加費用が発生しやすいケース

灯油が多く残っている

既存タンクに残った灯油は、交換前に抜き取る必要があります。状態のよい灯油であれば新しいタンクへ移し替えられる場合がありますが、水・サビ・ごみが混ざっている場合は再利用できないことがあります。

再利用できない灯油の回収や処理が必要になると、残油量に応じて追加費用が発生する場合があります。

送油管が劣化している

古い銅管やゴム製の送油ホースに、つぶれ・折れ・腐食・ひび割れなどがある場合は交換が必要です。

タンクだけ新しくしても、古い送油管から灯油が漏れては安全を確保できません。タンク交換時にストレーナーや接続部も確認しましょう。

基礎やタンクの脚が傷んでいる

コンクリート基礎が傾いている、ブロックが割れている、脚部が腐食している場合は、補修や新しい基礎が必要です。

タンクは灯油を入れると重量が増します。見た目が安定していても、脚元の腐食や基礎の沈み込みがある場合は、そのまま再設置できないことがあります。

設置場所を変更する

新しいタンクの寸法が既存スペースへ収まらない場合や、安全な設置条件を確保できない場合は、設置場所を変更します。

タンクを移動すると、送油管の延長、基礎工事、外構の補修などが必要になることがあります。

搬出や搬入が難しい

狭い通路、塀で囲まれた場所、屋内、床下などに設置されている場合は、通常より作業人数や時間が必要になることがあります。

石油給湯器側にも不具合がある

タンク内の水やサビが給湯器側へ流れていると、ストレーナーの詰まりや燃焼不良を起こす場合があります。タンク交換だけでなく、給湯器の点検や修理が必要になると、その分の費用が加わります。

90L型と200L型はどちらを選ぶ?

灯油タンクの容量は、家族人数だけで決めるものではありません。石油給湯器の使い方、暖房設備の有無、給油方法、冬季の使用量などから判断します。

90L型が向いているケース

  • 現在も90L前後のタンクを使用している
  • 灯油の使用が給湯中心である
  • 定期的に自分で給油できる
  • 設置スペースが限られている
  • 給油業者が小容量でも配送してくれる

200L型が向いているケース

  • 現在も200L前後のタンクを使用している
  • 給湯だけでなく暖房にも灯油を使用する
  • 冬季の灯油使用量が多い
  • 給油回数を少なくしたい
  • 定期配送を利用している

容量を大きくすると給油回数を減らせますが、本体価格、設置スペース、満タン時の重量も増えます。

まずは現在のタンク容量と、冬場に何日または何週間で給油しているかを確認してください。現在の容量で困っていない場合は、同程度の容量への交換が基本的な候補になります。

給油業者にも確認しましょう

定期配送を利用している場合は、タンク容量や最低配送量に条件が設定されていることがあります。容量を変更する前に、利用中の灯油販売店へ確認しておくと安心です。

200L以上の灯油を保管する場合の注意点

灯油の消防法上の指定数量は1,000Lです。また、指定数量の5分の1に当たる200L以上1,000L未満は「少量危険物」に該当し、自治体の火災予防条例による届出や貯蔵・取扱基準の対象になる場合があります。

ここで基準になるのは、製品名に付けられた「200L型」という呼び方ではなく、実際に貯蔵する灯油の量です。同一の場所で複数の容器に灯油を保管する場合は、合計量で判断されることもあります。

自治体によって必要な届出、設置基準、運用が異なる可能性があるため、200L以上を保管する計画では、施工業者または管轄の消防署へ事前に確認してください。

  • タンクの実容量
  • ほかの灯油容器を含めた合計保管量
  • 建物や火気からの位置
  • 転倒防止方法
  • 漏れた灯油が広がらないための措置
  • 届出の要否

195Lや198Lの製品が販売されている理由のひとつとして、200Lという少量危険物の区分があります。ただし、200L未満なら自由に設置してよいという意味ではありません。指定数量未満でも、自治体条例や製品の施工説明書に従った安全な設置が必要です。

灯油タンクの交換を検討したい症状

灯油タンクに次のような症状がある場合は、早めに点検を依頼しましょう。

  • タンクの底や継ぎ目から灯油がにじんでいる
  • 脚部に強いサビや腐食がある
  • タンクが傾いている
  • 基礎やブロックが割れている
  • 油量計が動かない、表示が読めない
  • 給油口のふたが閉まらない
  • ストレーナーカップに水やサビがたまっている
  • 送油管に折れ、つぶれ、腐食がある
  • 石油給湯器が頻繁に着火不良を起こす
  • タンク周辺で灯油の臭いが続いている

表面に軽いサビがあるだけで直ちに交換が必要とは限りません。しかし、タンク底部や脚の付け根は水がたまりやすく、腐食が進みやすい場所です。

塗装で表面をきれいにしても、内部や底板の腐食は直りません。灯油のにじみや脚の強い腐食がある場合は、塗装だけで済ませず状態を確認してください。

灯油タンクだけ交換することはできる?

石油給湯器本体が正常に使用でき、送油系統にも大きな問題がなければ、灯油タンクだけ交換できる場合があります。

次のようなケースでは、タンク単独での交換を検討できます。

  • タンク本体や脚だけが腐食している
  • 油量計や給油口が破損している
  • タンクが傾いている
  • 容量を変更したい
  • 給湯器本体は比較的新しい
  • 給湯器にエラーや燃焼異常がない

一方、石油給湯器本体も設置から年数が経過し、着火不良・水漏れ・異音などがある場合は、同時交換の見積もりも取ることをおすすめします。

別々に交換すると、その都度、訪問費、配管接続、試運転などが必要になります。同時交換の方が作業をまとめられる場合がありますが、給湯器が正常なのに年数だけを理由に必ず交換する必要はありません。

石油給湯器本体を交換する場合の費用も確認したい方は、給湯器交換にかかる費用の解説をご覧ください。

灯油が漏れているときの応急対応

タンクや送油管から灯油が漏れている場合は、火気を近づけず、被害を広げないことを優先してください。

  1. 石油給湯器や暖房機器の使用を中止する
  2. たばこ、ライター、ストーブなどの火気を近づけない
  3. 安全に操作できる場合だけタンクの送油バルブを閉める
  4. 灯油が排水溝や土壌へ広がらないようにする
  5. 灯油販売店、施工業者、管理会社などへ連絡する
  6. 大量流出や火災のおそれがある場合は消防へ連絡する

水で洗い流さないでください

漏れた灯油を水で流すと、排水設備や土壌へ被害が広がる可能性があります。また、掃除機など火花が発生する可能性のある電気機器で吸い取らないでください。

灯油が衣服や皮膚へ付着した場合は、火気から離れ、汚れた衣服を交換してください。気分が悪くなった場合は新鮮な空気の場所へ移動し、必要に応じて医療機関へ相談しましょう。

バルブの位置が分からない、タンクが傾いている、大量に漏れている場合は、無理に近づかず専門業者へ連絡してください。

灯油タンクを自分で交換するのはおすすめしない

灯油タンク本体だけを購入できる店舗はありますが、交換には残油の抜き取り、送油管の接続、水平調整、転倒防止、漏れ確認などが必要です。

不適切な施工は、次のような事故につながる可能性があります。

  • 接続部分からの灯油漏れ
  • 送油管への空気混入
  • 石油給湯器の着火不良
  • タンクの傾きや転倒
  • 水やサビが給湯器へ流れ込む
  • 地域の設置基準に適合しない

特に、使用中の灯油の移し替えや、再利用できない灯油の処理には注意が必要です。タンク本体の価格だけで判断せず、設置と安全確認まで対応できる業者へ依頼しましょう。

見積もりで確認したい項目

灯油タンクの交換見積もりを取るときは、次の項目が含まれているか確認してください。

  • 新しい灯油タンクのメーカー・型番・実容量
  • タンク本体価格
  • 既存タンクの撤去費
  • 撤去したタンクの処分費
  • 残った灯油の移し替え費
  • 使用できない灯油の回収費
  • 送油管やストレーナーの交換費
  • 基礎や脚部固定の工事費
  • 出張費
  • 試運転と灯油漏れ確認
  • 追加費用が発生する条件

見積書に「灯油タンク交換一式」とだけ書かれている場合は、撤去・残油・処分・配管が含まれているか確認しましょう。

写真だけでは基礎の状態や配管の劣化を判断できない場合があります。「現場を見なければ分からない」という説明自体が問題なのではなく、現地確認後に作業内容と総額を書面で示してもらうことが重要です。

灯油タンクの交換は生活修理案内所へ

生活修理案内所では、灯油ボイラー・石油給湯器に接続されている灯油タンクの状態を確認し、交換についてご案内します。

タンク容量や型番が分からない場合、設置環境をうまく説明できない場合もご相談ください。

灯油タンクの交換費用を確認したい方へ

  • タンクの底や脚がサビている
  • タンク周辺から灯油の臭いがする
  • 送油管から灯油がにじんでいる
  • 90L型と200L型で迷っている
  • 残った灯油も処理してほしい
  • 石油給湯器も同時交換するべきか相談したい

本体・工事・撤去処分を含めたお見積もりについて、お気軽にお問い合わせください。

電話で相談する:0120-123-099

石油給湯器の修理・交換について詳しく見る

お問い合わせの際は、灯油タンク全体、銘板、脚元、基礎、送油管、石油給湯器本体の写真があると確認がスムーズです。

まとめ

ボイラー用灯油タンクの交換費用は、90L型で5万円~9万円程度、200L型で7万円~13万円程度がひとつの目安です。ただし、容量や地域、残油量、送油管、基礎、設置場所によって総額は変わります。

見積もりではタンク本体の価格だけでなく、古いタンクの撤去処分、残った灯油の移し替え、送油管、ストレーナー、基礎工事まで含まれているか確認しましょう。

タンクの底や脚に強いサビがある、灯油がにじんでいる、周囲で灯油の臭いが続いている場合は早めの点検が必要です。

灯油が漏れている場合は、石油給湯器の使用を中止して火気を遠ざけ、水で洗い流したり自分で配管を外したりせず、専門業者へ連絡してください。

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