エコフィールとは?
エコフィールは、従来捨てられていた排気熱を回収し、お湯を沸かすために再利用する石油給湯器です。従来型の石油給湯器では、燃焼時に発生する高温の排気をそのまま外へ排出していました。エコフィールは二次熱交換器によって排気熱を回収し、給湯に使う水をあらかじめ温めます。
そのため、従来型より少ない灯油で効率よく給湯できます。
一般社団法人日本ガス石油機器工業会によると、エコフィールは定格熱効率を従来型の78~83%程度から95%程度まで高めた給湯機です。給湯光熱費とCO₂排出量について、それぞれ13~14%程度の削減が期待できると案内されています。
ただし、実際の灯油使用量や節約額は、地域、外気温、家族構成、給湯量、設定温度などによって変わります。
エコフィールにはドレン排水工事が必要
エコフィールは排気熱を回収する際に、結露水である「ドレン」が発生します。
そのため、従来型からエコフィールへ交換する場合は、機器本体だけでなく、ドレン排水の処理方法も確認しなければなりません。
設置場所によっては、排水管の新設や延長が必要です。商品価格だけでなく、ドレン工事を含めた総額で比較しましょう。
ノーリツのエコフィールの特徴

ノーリツは、ガス給湯器だけでなく石油給湯器も幅広く取り扱う国内メーカーです。
家庭用石油給湯器では、主に次のようなシリーズがあります。
- OTQ-Cシリーズ:石油ふろ給湯機
- OQB-Cシリーズ:給湯専用の石油給湯機
- OX-Cシリーズ:給湯専用タイプ
- OTX系:貯湯式の石油ふろ給湯機
型式に含まれる「C」は、エコフィール製品を判断する目安の一つになります。ただし、すべての型式に一律で当てはまるとは限らないため、正式にはカタログや仕様表で確認してください。
ノーリツは設置方法の選択肢が豊富
ノーリツの石油給湯器は、屋外据置型だけでなく、壁掛型や屋内設置型も用意されています。
現在の給湯器が壁に掛けられている場合や、設置スペースが限られている場合には、後継候補を探しやすいメーカーです。
また、給湯専用タイプと追いだき対応タイプがあるため、現在の浴槽設備に合わせて選べます。
スマート配管クリーンに対応する機種がある
対応機種では、入浴人数、ふろ湯温、外気温などからふろ配管の汚れを想定し、自動で配管を洗い流す「スマート配管クリーン」が利用できます。
追いだき配管の清潔さを重視する家庭では、比較ポイントの一つになります。
ノーリツが向いているケース
現在もノーリツの石油給湯器を使用している
壁掛型から大きく設置方法を変えたくない
給湯専用と追いだき対応を比較したい
ふろ配管の自動洗浄機能を重視したい
既存型式から分かりやすい後継機種を探したい
ノーリツ公式サイト
長府製作所のエコフィールの特徴

長府製作所は、石油給湯器、ガス給湯器、エコキュート、暖房機器などを取り扱う国内メーカーです。
石油給湯器では、水道直圧式、減圧式、給湯専用、追いだき対応など、住宅環境に応じた構成が用意されています。
水道直圧式と減圧式を選べる
長府製作所のエコフィールには、水道直圧式の製品があります。
水道直圧式は、水道の圧力を利用して給湯する方式です。シャワーの勢いを確保しやすく、2か所で同時にお湯を使う家庭にも適しています。
一方、古い住宅や既存配管への負担を考慮する場合は、減圧式が候補になることもあります。
交換時には、単純に高圧力の機種を選ぶのではなく、既存配管が圧力に耐えられるかを確認する必要があります。
ウルトラファインバブル対応機種がある
長府製作所では、対応するエコフィールにウルトラファインバブル機能を展開しています。
給湯器内で生じる水圧変化を利用し、水に溶けた空気から微細な気泡を発生させる仕組みです。
入浴機能を重視する場合は、長府製作所の独自性として比較できます。ただし、すべての製品に搭載されているわけではありません。
長府製作所が向いているケース
- 現在も長府製作所の石油給湯器を使用している
- 水道直圧式と減圧式を比較したい
- 追いだき機能を含めて細かく選びたい
- ウルトラファインバブル対応機種に関心がある
- 石油給湯器に詳しいメーカーから選びたい
コロナのエコフィールの特徴

コロナは、石油暖房機器や石油給湯器を幅広く取り扱う国内メーカーです。
エコフィールでは、給湯方式や設置方法ごとにシリーズが整理されています。
代表的なシリーズは次のとおりです。
- EFシリーズ:水道直圧式・据置型
- EGシリーズ:水道直圧式・壁掛型
- NE-Hシリーズ:高圧力型貯湯式
- NEシリーズ:貯湯式
コロナの特徴は、水道直圧式だけでなく、高圧力型貯湯式と通常の貯湯式もエコフィールとして展開していることです。
水道直圧式は、シャワーの勢いや複数箇所での同時使用を重視する家庭に適しています。
高圧力型貯湯式は、従来の貯湯式に近い構成を維持しながら、2階給湯やシャワーの使い勝手を改善したい場合に候補となります。
通常の貯湯式は、1階を中心に給湯する住宅や、既存配管への圧力負担を抑えたい住宅で検討されます。
フルオートから給湯専用まで選べる
- コロナのEFシリーズには、次のタイプがあります。
- フルオート
- オート
- 給湯+追いだき
- 給湯専用
現在使っている機能を維持するだけでなく、「追いだきを使っていないので給湯専用に変更する」といった見直しもできます。
入浴サポート機能が充実
EFシリーズの一部には、人感センサーと水位センサーを使用した入浴サポート機能があります。
対応リモコンとの組み合わせにより、入浴お知らせ、湯上りタイマー、浴室モニターなどを利用できます。
高齢者が入浴する家庭や、離れた台所から入浴状況を確認したい家庭では比較ポイントになります。
ポータブル電源対応機種がある
コロナのEFシリーズには、停電時に対応するポータブル電源を利用できる機種があります。
停電への備えを重視する場合は、対応する電源の仕様、必要容量、接続方法まで確認してください。
コロナが向いているケース
- 現在もコロナの石油給湯器を使用している
- 直圧式と貯湯式を比較したい
- 高圧力型貯湯式を検討している
- 入浴お知らせなどのサポート機能を重視したい
- 給湯専用からフルオートまで比較したい