キッチンリフォームの費用相場
キッチンリフォームは、コンロや水栓などの部分交換なら5万~30万円程度、現在と同じ位置でシステムキッチンを交換する場合は50万~150万円程度が目安です。位置や向きを大きく変える工事では、100万~300万円程度になることもあります。
| 工事内容 | 費用の目安 | 工期の目安 |
|---|---|---|
| コンロ・水栓・レンジフードなどの部分交換 | 5万~30万円 | 半日~2日 |
| 同じ位置でシステムキッチンを交換 | 50万~150万円 | 2日~1週間 |
| 位置・向き・レイアウトを変更 | 100万~300万円 | 1~3週間 |
設備のグレード、キッチンの間口、配管や内装の状態、建物の構造によって金額は変わります。相場は予算を考える目安として使い、現地調査後の見積もりで総額を確認しましょう。

浴室・トイレ・洗面所も同時に検討している方は、水まわりリフォーム4か所の費用を比較した記事も参考にしてください。
部分交換で済むケース
キャビネットや天板に大きな傷みがなく、特定の機器だけが故障・劣化している場合は、部分交換で対応できる可能性があります。
- ガスコンロやIHクッキングヒーターの交換
- レンジフードの交換
- 水栓や浄水器の交換
- 食器洗い乾燥機の交換・新設
- 吊り戸棚や収納の追加
ただし、設置から年数が経ち、複数の設備が順番に故障している場合は、部分交換を繰り返すよりキッチン全体を交換した方がよいこともあります。交換部品の有無と本体の状態を確認して判断しましょう。
同じ位置でシステムキッチンを交換する場合
現在と同じ壁面・向きで交換すると、既存の給排水管や換気経路を利用しやすく、費用と工期を抑えやすくなります。古いキッチンの撤去、新しい設備の組み立て、配管・電気・ガスの接続、周辺の内装補修が主な工事です。
新旧キッチンの間口が違う場合は、空いた壁や床の補修が必要になります。キッチンパネルや床材、壁紙まで張り替えるかによっても総額が変わるため、見積書の工事範囲を確認してください。
対面キッチンなどへ位置・向きを変更する場合
壁付けキッチンを対面式やアイランド型へ変更すると、家族と会話しながら調理しやすくなります。一方で、キッチン本体以外の工事が増えるため、費用は高くなります。
- 給水管・給湯管・排水管の延長や移設
- ガス管または200V電源の移設
- レンジフード用ダクトの延長
- 旧キッチン跡と新しい設置場所の床・壁補修
- カウンターや間仕切り壁の新設・撤去
特に排水管には水を流すための勾配が必要です。床下空間が少ないマンションでは、希望する場所へ移動できなかったり、床を上げる必要が生じたりします。レイアウトを決める前に現地調査を受けましょう。
キッチンの形による違い
I型キッチン
コンロ・調理台・シンクが一列に並ぶ形です。壁付けにも対面式にもでき、比較的省スペースで費用を調整しやすいタイプです。
L型キッチン
作業動線が短く、調理スペースを広く取りやすい形です。ただし、コーナー部分の収納方法や必要な設置面積を確認する必要があります。
ペニンシュラ・アイランド型
開放感があり、複数人でも作業しやすい一方、広い通路やダイニング側の収納、油はね・におい対策が必要です。本体価格や配管移設費も高くなりやすい傾向があります。
費用を左右する設備とオプション
- 天板・シンク:ステンレス、人工大理石、セラミックなどで価格が変わります。
- 収納:開き扉より引き出し収納、電動昇降収納などの方が高くなる傾向があります。
- 食器洗い乾燥機:容量、海外製・国内製、電源や配管工事の有無で変わります。
- コンロ:ガス・IHの機種と、熱源を変更するための工事で変わります。
- レンジフード:清掃性や自動洗浄機能、ダクト工事の内容で変わります。
- 水栓:浄水器一体型、タッチレス、節湯機能などで変わります。
カタログ上では便利に見える機能でも、使わなければ掃除や修理の箇所が増えるだけになる場合があります。現在の調理方法と不満を書き出し、優先順位を決めましょう。
追加費用が発生しやすいケース
- 床下で水漏れや腐食が起きている
- 給排水管が古く、交換が必要
- キッチンのサイズや位置を変更する
- ガスからIHへ変更し、専用回路や契約容量の見直しが必要
- 食器洗い乾燥機用の電気・配管工事が必要
- 壁を撤去した結果、補強工事が必要
- 搬入経路が狭い、階段や高層階で特殊な搬入が必要
解体後でなければ確認できない傷みもあります。追加工事が必要になった場合は、着手前に内容と金額を説明してもらえるか確認しておくと安心です。
キッチンを使えない期間はどうする?
同じ位置での交換でも、一般的に2日~1週間程度はキッチンを使用できません。位置変更やLDKの内装工事を伴う場合は、1~3週間程度かかることがあります。
工事期間中は、電子レンジ、電気ケトル、卓上調理器、紙皿などを準備すると負担を減らせます。冷蔵庫をどこへ移動するか、断水する時間、食器や食品をどこへ保管するかも施工店に確認しておきましょう。
戸建てとマンションで異なる注意点
戸建ては比較的レイアウトの自由度がありますが、構造上撤去できない壁や柱があります。床下の配管状態や、外壁までの換気ダクト経路も確認が必要です。
マンションでは、管理規約、工事申請、作業時間、床材の遮音基準、共用部の養生などを確認します。給排水管や換気ダクトの位置によって、移動範囲が制限されることもあります。設備を注文する前に管理組合と施工店へ確認してください。
2026年にキッチンリフォームで使える補助金
2026年の「みらいエコ住宅2026事業」では、一定の条件を満たすリフォームについて、登録された節湯水栓が補助対象設備に含まれます。公式に示されている補助額は9,000円/箇所です。
ただし、節湯水栓を取り付けるだけで必ず利用できる制度ではありません。対象住宅、要件となる工事の組み合わせ、登録製品、登録事業者との契約などの条件があります。一般消費者が直接申請するのではなく、登録事業者が手続きを行います。
制度は予算上限に達すると終了するため、工事前に最新の受付状況を確認してください。利用条件や自治体独自の制度については、2026年の給湯器・住宅設備補助金をまとめた記事も参考にしてください。
後悔しにくいキッチンの選び方
- 作業動線を確認する:冷蔵庫・シンク・コンロの移動距離と、家族が通る場所を確認します。
- 通路幅を測る:引き出しや食器棚を開けても人が通れるか確認します。
- 収納量を数える:収納は大きさだけでなく、調理器具を取り出しやすい位置かが重要です。
- コンセントを計画する:電子レンジ、炊飯器、ケトルなど、同時に使う家電を整理します。
- 掃除方法を想像する:天板、扉、レンジフード、排水口の手入れ方法を確認します。
- ショールームで高さを確認する:ワークトップの高さは、腰への負担や作業のしやすさに影響します。
見積書で確認したい項目
- システムキッチンの商品名・型番・間口
- 水栓、コンロ、食洗機、レンジフードなどの型番
- 既存設備の撤去費と廃材処分費
- 給排水・電気・ガス・換気工事の範囲
- 壁、床、天井、キッチンパネルの施工範囲
- 追加料金が発生する条件
- 工期とキッチンを使用できない期間
- 商品保証と工事保証
相見積もりでは合計金額だけでなく、同じ商品・同じ工事範囲になっているかを比較しましょう。「一式」と書かれた項目は、含まれる作業内容を確認してください。
現地調査とお見積もりは無料です
キッチンリフォームは、設置寸法や配管だけでなく、家事動線、収納、コンセント、換気までまとめて考える必要があります。
生活修理案内所では、キッチンをはじめとする水まわりリフォームの現地調査とお見積もりを無料で承ります。「部分交換で済むか知りたい」「対面キッチンにできるか見てほしい」「予算内の設備を提案してほしい」といったご相談もお気軽にお電話ください。
まとめ
キッチンリフォームは、部分交換なら5万~30万円、同じ位置でのシステムキッチン交換なら50万~150万円、位置や向きを変える場合は100万~300万円程度が目安です。
本体価格だけでなく、配管・電気・ガス・換気・内装工事まで含めて見積もりを確認しましょう。現在の不満と必要な機能に優先順位を付け、現地調査をもとに無理のない計画を立てることが大切です。