エコキュートの節約は「沸かす量・時間・使う量」で考える
エコキュートは、ヒートポンプで空気の熱を集めてお湯をつくり、貯湯タンクへ貯める給湯機です。電気代を考えるときは、次の3点を分けて確認すると分かりやすくなります。
- 沸かす量:一日に必要な湯量に対して、余分に沸かしすぎていないか
- 沸かす時間:契約中の料金プランや太陽光発電に合う時間帯か
- 使う量:シャワー、保温、追いだき、食器洗いでお湯を使いすぎていないか
設定だけを細かく変更しても、シャワーを長時間出したままにしていれば使用湯量は増えます。一方、必要なお湯まで減らす設定にすると、割高な時間帯の沸き増しや湯切れにつながることがあります。
「最も少なく沸かす設定」が、必ずしもその家庭にとって最も経済的とは限りません。快適に使える湯量を確保しながら、無駄を減らすことが大切です。
最初に試したい|エコキュートの節約設定7選
1.普段は自動学習・おまかせ運転を使う
多くのエコキュートには、過去のお湯の使用量を学習し、必要な量を自動で沸かす機能があります。名称は「おまかせ節約」「おまかせ」「省エネ」などメーカーによって異なります。
最初から最少湯量へ固定するより、まずはメーカーが推奨する標準的な自動運転を使い、残湯量と湯切れの有無を確認しましょう。来客などで一時的に使用量が増える日は、事前に沸き増しを利用します。
2.湯量が余り続ける場合だけ節約寄りに変更する
毎晩入浴を終えても残湯量が多く、昼間の沸き増しも発生していない場合は、取扱説明書を確認したうえで、より少なめの沸き上げモードを試せます。
変更後は、冬や来客時にも足りるかを確認してください。お湯が頻繁に足りなくなる場合は、設定を戻すか、容量そのものが使い方に合っているかを見直します。
3.その日にもう使わないときは昼間の沸き上げを止める
入浴を終え、その日は大量のお湯を使わないと分かっている場合、対応機種では当日分の昼間沸き上げを停止できます。ただし、停止中にお湯を多く使うと湯切れする可能性があります。
毎日強制的に止めるのではなく、残湯量と予定を確認できる日に使う補助的な設定と考えましょう。
4.旅行や長期不在では休止設定を使う
数日間お湯を使わないときは、主電源を切るのではなく、リモコンの「沸き上げ休止」「休止日数」などを利用します。帰宅日を指定できる機種なら、帰宅時にお湯を使えるよう自動で運転を再開できます。
凍結防止運転が必要な時期もあるため、屋外のブレーカーを安易に切ったり、電源プラグを抜いたりしないでください。長期間使用しない場合の水抜きなどは、機種の取扱説明書に従います。
5.自動保温の時間を必要以上に長くしない
「ふろ自動」を継続すると、設定温度や水位を保つために保温や自動たし湯が行われる機種があります。最後の人が入浴を終えたら、必要に応じてふろ自動を解除しましょう。
家族の入浴間隔を短くすると、お湯が冷めにくく、保温や追いだきの回数を減らしやすくなります。
6.給湯温度は水栓と用途に合わせる
給湯温度を低くすれば、どの家庭でも必ず節約になるわけではありません。サーモスタット混合水栓では、給湯器側の設定温度と水栓側の設定温度の関係によって、温度の安定性や水圧が変わることがあります。
取扱説明書や水栓メーカーの案内を確認し、必要以上に高くせず、快適に使える温度へ設定してください。給湯温度と浴槽の「ふろ温度」は別の設定です。
詳しくは、給湯器の設定温度と季節・用途別の考え方をご覧ください。
7.時計と電気料金プランを確認する
本体の時計がずれていると、想定と異なる時間帯に沸き上げる可能性があります。停電後や時刻表示に違和感があるときは確認しましょう。
また、「夜間の沸き上げが必ず安い」とは限りません。契約している電気料金プランの時間帯別単価を確認し、機種側で料金プランや夜間時間を設定するタイプは、取扱説明書に沿って合わせます。
太陽光発電がある家庭は昼間の沸き上げも検討
太陽光発電を設置している家庭では、余剰電力を使って昼間にお湯を沸かすことで、買電量を抑えられる場合があります。対応機種には、天気予報や発電状況に合わせて沸き上げ時間を移す機能もあります。
ただし、発電量が少ない日は、昼間の高い単価で電気を購入して沸かす可能性があります。売電単価、買電単価、発電量、機種の対応機能を確認して判断してください。
「おひさまエコキュート」のように、主に昼間の沸き上げを想定した商品と、夜間蓄熱を基本としながら余剰電力を活用する商品では、運転の考え方が異なります。現在の機種が対応しているか分からない場合は、型番から取扱説明書を確認しましょう。
設定以外で電気代を抑える使い方
シャワーを流しっぱなしにしない
エコキュートは貯湯式のため、一日に使えるお湯の量には限りがあります。体を洗っている間などはシャワーを止め、必要なときだけ使いましょう。使用湯量が減れば、翌日の沸き上げに必要なエネルギーも抑えやすくなります。
家族の入浴間隔を空けすぎない
浴槽のお湯は時間とともに冷めます。できる範囲で続けて入浴すると、長時間の自動保温や繰り返しの追いだきを減らせます。
浴槽のふたを使う
入浴の間隔が空く場合は、浴槽のふたを閉めて放熱を抑えます。保温機能だけに頼らず、熱を逃がしにくくすることも節約の基本です。
食器洗いでは必要以上にお湯を流さない
食器の汚れをあらかじめ拭き取る、つけ置きする、流し洗いを避けると、キッチンで使うお湯を減らせます。給湯温度だけを頻繁に変更するより、使用時間を短くする方が実践しやすい場合があります。
使用湯量をリモコンやアプリで確認する
対応機種では、一日の使用湯量や節約効果をリモコン・アプリで確認できます。感覚だけで設定を変えず、変更前後の使用量や沸き増し回数を比べると、家庭に合う設定を見つけやすくなります。
節約のつもりが逆効果になりやすい設定
いつも最少湯量に固定する
必要量より少ない設定では、湯切れや昼間の沸き増しが増える場合があります。残湯量が毎日余るかを確認してから、段階的に調整しましょう。
来客日も普段と同じ設定にする
使用人数が増えると分かっている日は、湯切れしてからではなく、事前に沸き増しを行う方が安心です。沸き増しには時間がかかるため、早めに準備します。
電気料金プランを確認せず時間帯を固定する
電気料金メニューは家庭によって異なります。古い契約から変更している場合や太陽光発電を導入した場合は、以前と同じ設定が最適とは限りません。
節約のためにブレーカーを切る
凍結防止や自動保護の機能が働かなくなる可能性があります。短期の不在ではリモコンの休止設定を使い、長期不在時は取扱説明書に記載された手順に従ってください。
給湯温度を一律に極端に下げる
使っている水栓や配管条件によっては、温度が安定しない、使い勝手が悪くなるなどの問題が生じます。「夏は何℃、冬は何℃」という情報だけを信じず、ご自宅の機器と水栓に合う設定にします。
設定を見直しても電気代が高いときの確認点
- 家族人数や入浴方法が変わっていないか
- 昼間の沸き増しが頻繁に発生していないか
- 本体の時計や料金プラン設定が合っているか
- 配管や本体から水漏れしていないか
- リモコンにエラーコードが出ていないか
- 電気料金の単価や契約内容が変わっていないか
- エコキュート以外の家電使用量が増えていないか
電気代が上がった原因が、エコキュートだけとは限りません。電力会社の会員ページなどで時間帯別の使用量を確認すると、沸き上げ時間と電力使用の増加が重なっているか判断しやすくなります。
古いエコキュートを使用している場合でも、電気代が高いという理由だけで故障とは断定できません。一方、水漏れ、異音、エラーの頻発、お湯の減りが急に早くなったなどの変化があれば、点検を検討してください。
湯切れが続くなら容量や機種の見直しも必要
節約設定にすると頻繁に湯切れし、設定を上げると毎日多くのお湯が余る場合は、現在の容量や機種が生活スタイルに合っていない可能性があります。
一般的に370Lは3~5人、460Lは4~7人程度が目安とされる機種が多いものの、実際にはシャワー時間、朝晩の使用、来客、冬の水温によって必要量が変わります。
エコキュート370Lと460Lの違い・家族人数別の選び方も参考にしてください。
エコキュートの設定・交換相談は生活修理案内所へ
生活修理案内所では、エコキュートの不調、容量選び、交換をご相談いただけます。
「設定を変えても昼間の沸き増しが多い」「家族に合う容量が分からない」「古い機種なので買い替えた方がよいか知りたい」といった段階でもご相談ください。現在の型番、使用人数、設置状況を確認し、必要な対応をご案内します。
お見積りだけでも大歓迎です。訪問見積りの場で注文する必要はなく、押し売りや不要な工事・商品の提案も行いません。内容を持ち帰って、ゆっくりご検討いただけます。
エコキュートの無料相談:0120-123-099
よくある質問
エコキュートはどのモードが一番節約になりますか?
普段は、過去の使用量を学習する標準的な自動運転が基本です。名称はメーカーによって異なります。毎日お湯が多く余る場合は節約寄りの設定を試し、湯切れする場合は元へ戻してください。
夜間だけ沸かす設定にすれば安くなりますか?
契約中の電気料金プランによります。夜間単価が安い契約では有効な場合がありますが、使用量が足りず昼間に沸き増すと想定どおりにならないことがあります。太陽光発電がある家庭では昼間の沸き上げが有利な場合もあります。
旅行中はエコキュートのブレーカーを切ってもよいですか?
短期の不在では、ブレーカーを切らずにリモコンの休止設定を使うのが基本です。凍結防止機能などが停止する可能性があるため、長期不在時は取扱説明書の手順に従ってください。
給湯温度を下げると電気代は安くなりますか?
設定温度だけで節約効果は決まりません。水栓で水を混ぜる割合、使用時間、タンクの制御なども関係します。水栓や機種に合わない低温設定は避け、使用湯量も合わせて見直してください。
「ふろ自動」はつけっぱなしでも大丈夫ですか?
機種によって、自動保温や自動たし湯が行われます。入浴が終わったあとは、必要に応じて解除すると無駄を抑えられます。詳しい動作は取扱説明書で確認してください。
急に電気代が上がったら故障ですか?
電気料金単価、季節、使用量、ほかの家電なども影響するため、電気代だけでは故障と判断できません。水漏れ、異音、エラー、お湯の減り方の急な変化もある場合は点検をご相談ください。
まとめ
エコキュートの電気代を抑えるには、普段は自動学習機能を活用し、お湯が余る場合だけ設定を段階的に調整するのが基本です。長期不在時の休止設定、不要な保温の停止、入浴間隔、シャワーの使い方も見直しましょう。
沸き上げに適した時間帯は、夜間とは限りません。電気料金プランや太陽光発電の有無に合わせて考える必要があります。また、節約のために湯量を減らしすぎると、湯切れや昼間の沸き増しにつながる場合があります。
機種ごとに機能名や操作方法が異なるため、型番に対応する取扱説明書を確認してください。設定を見直しても不調や湯切れが続く場合は、生活修理案内所へお気軽にご相談ください。