浴室リフォームの費用相場
浴室全体をリフォームする場合、一般的な費用の中心は60万~150万円程度です。ただし、タイル張りの在来浴室からユニットバスへ変更する場合や、土台・配管の補修が必要な場合は、150万円を超えることもあります。
| 工事内容 | 費用の目安 | 工期の目安 |
|---|---|---|
| ユニットバスからユニットバスへ交換 | 60万~150万円 | 3日~1週間 |
| 在来浴室からユニットバスへ変更 | 80万~200万円 | 1~2週間 |
| 浴槽・水栓・換気扇などの部分交換 | 5万~50万円 | 半日~数日 |
上記は設備代と標準的な工事費を想定した目安です。浴室の広さ、建物の構造、搬入経路、オプション、下地の状態によって変動します。

キッチンやトイレ、洗面所も含めて検討している方は、水まわりリフォーム4か所の費用を比較した記事もあわせてご覧ください。
ユニットバスからユニットバスへ交換する費用
現在のユニットバスを解体し、同程度の大きさの新しいユニットバスへ交換する工事です。大きな間取り変更がなく、給排水管をそのまま利用できる場合は、比較的費用と工期を抑えやすくなります。
費用差が生まれやすいのは、浴槽・床・壁パネルのグレード、浴室暖房乾燥機、断熱仕様、照明、手すり、シャワーなどです。標準仕様で十分なものと、毎日使いたい機能を分けて選ぶと、予算を調整しやすくなります。
在来浴室からユニットバスへ変更する費用
床や壁がタイル張りになっている在来浴室では、解体、防水、土間コンクリート、配管調整などの工事が必要になります。そのため、ユニットバス同士の交換より費用が高く、工期も長くなる傾向があります。
古い在来浴室では、タイルのひび割れや目地から水が入り、柱や土台が傷んでいることがあります。解体後に腐食やシロアリ被害が見つかると補修費が追加されるため、見積もり時に追加工事の可能性を確認しておきましょう。
ユニットバスへ変更すると、継ぎ目が少なく掃除しやすくなるほか、断熱性を高めやすく、入口の段差を小さくできる場合があります。
部分リフォームで済むケース
浴室全体に問題がなく、特定の設備だけが故障・劣化している場合は、部分リフォームで対応できる可能性があります。
- 水栓やシャワーの交換
- 換気扇・浴室暖房乾燥機の交換
- 浴槽のみの交換または塗装
- 手すりの取り付け
- ドアの交換
- 床シートや壁パネルの施工
ただし、複数箇所が劣化している浴室で部分補修を繰り返すと、結果的に全体交換より割高になることがあります。築年数やユニットバスの使用年数も踏まえて判断しましょう。
設備グレードによる価格の違い
シンプルな仕様
基本的な浴槽・床・水栓を備えた仕様です。機能を絞り、費用を抑えたい方や、賃貸住宅の改修にも向いています。
標準的な仕様
断熱浴槽、掃除しやすい床、節湯水栓など、日常的に便利な機能をバランスよく備えます。一般家庭で選びやすい価格帯です。
高機能な仕様
肩湯・ジェット機能、高級感のある壁材、上位の浴室暖房乾燥機、調光照明などを選べます。快適性は高まりますが、オプションの追加によって総額が大きく変わります。
浴室リフォームで追加費用が発生しやすいケース
- 土台や柱、床下に腐食・シロアリ被害がある
- 給水管、給湯管、排水管の交換が必要
- 浴室のサイズを広げるため壁を移動する
- 窓の縮小・交換や外壁工事を伴う
- 浴室暖房乾燥機用の専用回路がない
- 給湯器の能力や機能が新しい浴室に合わない
- 搬入経路が狭く、特殊な運搬・解体が必要
特に下地の傷みは、解体して初めて分かることがあります。契約前に「追加工事が必要になった場合は、作業前に説明と金額提示があるか」を確認してください。
浴室が使えない期間と工事中の注意点
ユニットバス交換では3日~1週間、在来浴室から変更する場合は1~2週間程度、入浴できない期間が発生します。解体、配管、組み立て、電気接続、入口まわりの内装工事が終わるまで使用できません。
工事前に、銭湯や親族宅など代わりの入浴方法を考えておきましょう。マンションの場合は、管理組合への工事申請、共用部の養生、作業可能時間の確認も必要です。
浴室リフォームと給湯器交換は同時にするべき?
給湯器を10年前後使用している、追いだき機能を追加したい、浴室暖房を新設したいといった場合は、浴室と給湯器を同時に検討する価値があります。配管やリモコン工事をまとめやすく、工事後すぐに給湯器が故障するリスクも減らせます。
一方、給湯器が新しく、希望する浴室機能に対応している場合は、無理に交換する必要はありません。既設給湯器の型番、使用年数、号数、対応機能を施工店に確認してもらいましょう。
給湯器の交換も必要か分からない場合は、給湯器交換サービスの案内からご相談いただけます。
2026年に浴室リフォームで使える補助金
2026年の「みらいエコ住宅2026事業」では、一定の条件を満たすリフォームについて、高断熱浴槽や節湯水栓などが補助対象設備に含まれます。公式サイトが示す設備ごとの補助額は、高断熱浴槽が4万8,000円/戸、節湯水栓が9,000円/箇所です。
ただし、対象設備を設置するだけで必ず申請できるわけではありません。対象住宅、要件となる工事の組み合わせ、登録製品、登録事業者との契約などの条件があります。また、一般消費者が直接申請する制度ではありません。
予算上限に達すると受付が終了するため、利用を考えている方は工事契約前に最新情報を確認してください。制度全体や自治体の支援については、2026年の給湯器・住宅設備補助金をまとめた記事でも解説しています。
失敗しにくい浴室の選び方
- ショールームで浴槽の深さを確認する:身長や立ち座りのしやすさによって、使いやすい形が異なります。
- 掃除する場面を想像する:床・排水口・カウンター・棚の形状は、毎日の手入れに影響します。
- 寒さ対策を優先する:断熱浴槽、床・壁の断熱、窓の改修、浴室暖房を組み合わせて検討します。
- 必要な収納だけを付ける:棚やカウンターを増やすと便利ですが、掃除する面も増えます。
- 将来の安全性を考える:滑りにくい床、手すり、入口の段差などを確認します。
見積書で確認する項目
- ユニットバスの商品名・型番・サイズ
- 選択したオプションと不要なオプション
- 既存浴室の解体・撤去・廃材処分費
- 給排水・電気・換気・給湯器関連の工事
- 浴室入口や洗面所側の壁・床の補修範囲
- 追加工事が発生する条件と単価
- 工期と入浴できない期間
- 商品保証と工事保証
相見積もりでは、総額だけでなく、同じ商品・工事範囲になっているかを比較してください。「工事一式」の内容が分からない場合は、契約前に内訳を確認しましょう。
現地調査とお見積もりは無料です
浴室リフォームでは、現在の浴室の構造や寸法、配管、給湯器、搬入経路を確認しないと、正確な工事内容を判断できません。
生活修理案内所では、浴室をはじめとする水まわりリフォームの現地調査とお見積もりを無料で承ります。「ユニットバスを交換すべきか、部分補修で済むか知りたい」「予算内で選べる設備を提案してほしい」という段階でもお気軽にご相談ください。
まとめ
浴室リフォームは、ユニットバス同士の交換なら60万~150万円、在来浴室からユニットバスへの変更なら80万~200万円程度が目安です。商品グレードだけでなく、配管、下地補修、窓、電気工事などによって総額が変わります。
価格だけで判断せず、工事範囲、追加費用の条件、入浴できない期間、保証まで確認しましょう。補助制度を利用したい場合は、対象工事や登録製品などの条件があるため、契約前の確認が重要です。