住まいのトラブル何でもお任せください

給湯器 香川博之

エコキュートで床暖房は使える?仕組み・対応機種・後付けの注意点

オール電化住宅を検討している方や、床暖房付きエコキュートの交換時期を迎えた方から、「エコキュートで床暖房も使えるの?」「普通のエコキュートへ床暖房を後付けできる?」というご相談があります。

結論からいうと、床暖房機能付きのエコキュートと対応する温水床暖房システムを組み合わせれば使用できます。しかし、給湯とお風呂だけに対応した一般的なエコキュートへ、床暖房をそのまま接続することはできません。

床暖房機能付きモデルは選択肢が限られ、住宅の断熱性能、地域、暖房面積、運転時間にも条件があります。この記事では、仕組み、現行の代表機種、メリット・デメリット、後付けや交換で失敗しないための確認事項を解説します。

床暖房機能付きエコキュートでリビングの床を暖める仕組み

エコキュートで床暖房を使うには専用機種が必要

温水式床暖房は、熱源機でつくった温水を床下のパネルや配管へ循環させ、床面から部屋を暖める方式です。

床暖房機能付きエコキュートは、1台で次の3つの役割を担います。

  • 台所・洗面・シャワーへの給湯
  • 浴槽のお湯はり・保温・追いだき
  • 温水式床暖房への熱供給

ただし、タンクにためた生活用のお湯を床下へ直接流すわけではありません。床暖房用の循環回路を備えた専用機種と、対応する温水パネル、配管、リモコンなどでシステムを構成します。

一般的なエコキュートに床暖房リモコンや配管だけを追加しても、床暖房機能は使えません。型番に床暖房機能があるかを確認してください。

電気式床暖房との違い

比較項目エコキュートを利用する温水式電気ヒーター式
暖め方温水を床下のパネル・配管へ循環床下の電熱線や発熱体を通電して加熱
必要な設備床暖房機能付き熱源機、温水パネル、配管など電気床暖房パネル、専用回路、コントローラーなど
向いている使い方比較的広い空間や長時間運転を検討する場合小さな範囲や部分的に設置したい場合
工事温水配管と熱源機の接続が必要電気配線と床工事が中心
注意点給湯能力、断熱性能、対応面積の確認が必要契約容量、消費電力、電気料金の確認が必要

どちらが安いかは、暖房面積、使用時間、建物の断熱性能、電気料金プラン、工事範囲によって変わります。「ヒートポンプだから必ず安い」「電気式だから必ず高い」と一律には判断できません。

2026年時点の代表例はパナソニックDFシリーズ

2026年10月時点で、床暖房機能付きエコキュートとして公式ラインアップを明確に確認できる代表例が、パナソニックの高圧フルオート「DFシリーズ」です。

システム品番容量・人数目安設置公式掲載価格
HE-D37FQS370L・3~5人用屋外1,142,900円
HE-D37FQMS370L・3~5人用屋内・受注生産1,155,000円
HE-D46FQS460L・4~7人用屋外1,212,200円
HE-D46FQMS460L・4~7人用屋内・受注生産1,225,400円

価格は税込の事業者向け積算見積価格で、一般消費者向け販売価格を示すものではありません。リモコン、温水床暖房パネル、配管部材、配送、既存機器の撤去、工事費などは別途必要です。

DFシリーズは床暖房のほか、自動お湯はり、自動保温、自動たし湯、追いだきなどに対応する高圧フルオートです。370Lと460Lの選び方は、エコキュート370L・460Lの違いも参考にしてください。

床暖房は何畳まで使える?

パナソニックDFシリーズの公式案内では、同社の温水式床暖房パネルを使用した場合、床暖房の適用畳数は合計20畳までです。

ただし、この「20畳」はどの住宅でも同じ暖かさを保証する数字ではありません。公式情報では、敷設率60%、床暖房パネルの敷設面積12畳という条件が示されています。また、室温18℃以上を確保できるほかの暖房機を併用する場合は、部屋面積30畳まで設置可能と案内されています。

吹き抜け、リビング階段、大きな窓、断熱性能が低い住宅では、床暖房だけでは十分に暖まらない場合があります。部屋の広さだけでなく、熱がどのくらい逃げるかを含めた暖房負荷の計算が必要です。

エコキュート床暖房のメリット

室内で燃焼せず、風も出ない

床面からじんわり暖めるため、温風が直接当たりません。ホコリを舞い上げにくく、燃焼式の暖房器具のように室内で火を使わないことも特徴です。

給湯・お風呂・床暖房の熱源をまとめられる

床暖房機能付きエコキュートなら、給湯、お風呂、床暖房を1台の熱源機でまかなえます。熱源機を複数設置する場合と比べて、屋外設備をまとめやすい可能性があります。

広い空間を長時間暖める選択肢になる

温水式床暖房は、リビングなど家族が長時間過ごす空間で検討しやすい方式です。床材や温水パネルの選択肢もあります。

運転音を室内で感じにくい

室内へ温風を送るファンがないため、室内側は比較的静かです。ただし、屋外のヒートポンプユニットは運転するため、隣家や寝室との距離を考えて設置します。

エコキュート床暖房のデメリットと注意点

選べる機種が少ない

一般的なエコキュートと比べ、床暖房機能付きモデルの選択肢は限られます。希望する容量、給湯圧力、設置寸法、地域仕様をすべて満たす機種があるか確認が必要です。

昼間の沸き上げが増える可能性がある

床暖房は冬の日中にも熱を使います。メーカーも、床暖房使用時はお湯の使用量が増え、昼間の沸き上げ時間が長くなると案内しています。夜間に沸かした分だけで必ずまかなえるとは限りません。

給湯と暖房を同じ機器に依存する

一台へまとめられる反面、機器が故障すると給湯と床暖房の両方へ影響する可能性があります。冬に故障した場合の修理・交換体制も確認しておきましょう。

床工事と専用部材が必要

エコキュート本体だけで床暖房は完成しません。温水パネル、配管、床材、床暖房リモコンなどが必要です。既存床を撤去する範囲によって工事費と工期が大きく変わります。

地域・断熱性能・工法に制限がある

パナソニックDFシリーズでは、外気温マイナス10℃までの地域、所定の地域区分・住宅断熱性能などが設置条件として示されています。寒冷地や断熱性能が不足する住宅には適さない場合があります。また、公式情報では直貼工法・二重床工法へ設置できないとされています。

普通のエコキュートへ床暖房を後付けできる?

給湯・お風呂専用の一般的なエコキュートへ、床暖房設備だけを接続することはできません。床暖房用の循環回路や制御を持っていないためです。

床暖房を後から追加したい場合は、主に次の方法を比較します。

  • 既存のエコキュートを床暖房機能付きモデルへ交換する
  • エコキュートはそのまま使用し、床暖房専用のヒートポンプ熱源機を追加する
  • 電気ヒーター式床暖房を設置する
  • 住宅の燃料環境に応じてガス・石油の温水暖房熱源機を検討する

既存エコキュートが新しく、まだ長く使える場合は、床暖房専用熱源を分けた方が合理的なこともあります。一方、エコキュートも交換時期なら、多機能モデルへの交換を含めて比較できます。

ガス・石油の温水床暖房から交換できる?

既存の床暖房が温水式でも、熱源機だけを床暖房機能付きエコキュートへ交換できるとは限りません。

パナソニックは、ガスや石油など別の熱源を使った温水床暖房から床暖房機能付きエコキュートへの置き換えについて、暖まり方の違いやお湯切れのおそれがあるため避けるよう案内しています。

また、他社製の床暖房機能付きエコキュートから交換する場合も、暖房能力や床暖房温水温度が異なり、以前と同じ暖房感を得られない可能性があります。

既存の床暖房パネルを再利用できるか、必要な温水温度、配管方式、ヘッダー、循環流量、不凍液の種類などを調べ、メーカーと施工店へ確認してください。

床暖房付きエコキュートの交換では廃止・分離も選択肢

古い多機能エコキュートを交換する場合、同じ多機能型へ交換する方法だけでなく、給湯と床暖房の熱源を分ける方法もあります。

コロナは、床暖房付きエコキュートの既存ユーザーに対して、給湯を最新エコキュート、床暖房を「コロナエコ暖フロア」という別のヒートポンプ式温水暖房システムへ分ける交換案を公式に紹介しています。

熱源を分けると機器は増えますが、次回以降に給湯器と床暖房を別々に更新しやすくなる可能性があります。現在の床暖房を今後も使うか、使用頻度が低ければ廃止するかも含めて検討しましょう。

電気代は安くなる?

エコキュートはヒートポンプで空気の熱を利用しますが、床暖房を使えばその分の電力は必要です。床暖房使用時に昼間の沸き上げが増えると、契約している電気料金プランによっては想定より電気代が上がる可能性があります。

電気代を左右する主な条件は次のとおりです。

  • 床暖房を設置する面積と敷設率
  • 1日の運転時間と設定温度
  • 地域の外気温
  • 窓・床・壁・天井の断熱性能
  • エアコンなど補助暖房との使い分け
  • 電気料金プランと時間帯別単価
  • 家族が給湯に使うお湯の量

パナソニックは床暖房の運転時間を1日8時間程度、最大16時間以内の目安としています。長時間連続運転すれば必ず得になるとは限らないため、住宅条件をもとに試算しましょう。

床暖房機能付きエコキュートが向いている家庭

向いている可能性がある家庭

  • 新築や大規模リフォームで床・配管を計画できる
  • 所定の地域・断熱性能・施工条件を満たしている
  • リビングなどで床暖房を長時間使用したい
  • 給湯と床暖房の熱源をまとめたい
  • 対応機種の容量や設置寸法が住宅に合う

ほかの方式も比較したい家庭

  • 既存エコキュートが新しく、交換する予定がない
  • 小さな範囲だけ短時間暖めたい
  • 寒冷地や断熱性能が不足する住宅
  • 現在のガス・石油床暖房と同じ暖房感を維持したい
  • 給湯器と暖房を別々に修理・交換できる構成を希望する

エコキュート・床暖房のご相談は生活修理案内所へ

生活修理案内所はお電話1本で駆け付け無料見積します

生活修理案内所では、床暖房機能付きエコキュートの導入・交換や、水まわりを含む住宅リフォームについてご相談を承っています。

「現在の床暖房を残せるか」「多機能型へ交換するか、給湯と暖房を分けるか」「床暖房を廃止して通常のエコキュートへ交換するか」など、建物と使用状況に合わせて検討します。

お見積もりだけでも大歓迎です。訪問見積もりの場で注文する必要はなく、押し売りや不要な工事・商品の提案もいたしません。機器の型番や床暖房の仕様が分からない場合も、まずはお電話ください。

エコキュートと床暖房を0120-123-099へ相談する

無料相談・お見積り

給湯器の交換・修理を相談する

丁寧な接客、分かりやすい料金提示でご案内します。

受付時間  24時間/年中無休 無料相談・お見積り