セパレストは「便座だけ交換できる」タンクレストイレ
セパレスト最大の特徴は、タンクレストイレらしい一体感のある外観を保ちながら、便器部と温水洗浄便座を分けて交換できることです。
一般的な一体型タンクレストイレでは、温水洗浄便座の機能部が故障した場合、修理部品の供給状況や製品構造によっては便器を含めた交換が必要になることがあります。セパレストは便座部分を交換できるため、将来の設備更新範囲と費用を抑えやすい設計です。

セパレストが開発された背景
タンクレストイレは、省スペースでデザイン性が高く、住宅だけでなく店舗、宿泊施設、オフィスなどでも採用されています。一方、利用頻度の高い施設では、便座故障時の交換費用、手配の手間、トイレを使用できない時間が管理上の負担になります。
Detoは、この「タンクレストイレの見た目や省スペース性は生かしながら、便座だけ交換したい」という課題に対応するため、セパレストを開発しました。
初期のプレスリリースでは店舗・施設・賃貸住宅を中心とした用途が示され、住宅向けは2026年秋発売予定と案内されていました。現在は、公式サイトで一般家庭向けの「セパレストH」も紹介されています。実際の販売状況、納期、取扱店は見積り時に確認してください。
セパレストの主な特徴
奥行645mmのコンパクト設計
便器部の外形寸法は、幅382mm・奥行645mm・高さ532mmです。奥行を抑えた設計により、限られたトイレ空間でも便器前方にゆとりを確保しやすくなっています。
便器前に余白ができると、出入りや立ち座りがしやすくなるほか、将来手すりを設置するときの動線も考えやすくなります。
タンクへの貯水を待たず連続洗浄できる
便器洗浄用のタンクへ水がたまるのを待つ必要がないため、続けて使用される店舗や施設にも向いています。ただし、正常に洗浄するには所定の給水圧力と吐水量が必要です。
音に配慮した設計
水の流れをコントロールし、洗浄時の音にも配慮されています。夜間の使用が多い住宅や、客室に近い宿泊施設などで検討しやすい特徴です。
使用環境に合わせて便座を選べる
パブリック向けではリモコン操作、袖式操作、便ふたなしなど、用途に応じた温水洗浄便座が案内されています。一般家庭向けのセパレストHでは、袖式とリモコン式の2タイプが掲載されています。
一般家庭向け「セパレストH」の特徴
セパレストHは、戸建住宅やマンションのトイレリフォームを想定した一般家庭向けモデルです。便座だけ交換できる基本構造に加え、毎日の掃除や水道使用量にも配慮されています。
| 項目 | 主な特徴 |
|---|---|
| 便器品番 | CS8209型 |
| 便座 | 袖式・リモコン式から選択 |
| 清掃性 | フロントスリム、フチなし形状、水位調整、便ふた・便座本体の着脱に対応 |
| 陶器表面 | 汚れの付着を抑えるガラスコート |
| 洗浄水量 | 床・リフォーム排水は大4.5L・小4.0Lが出荷時設定 |
| 温水洗浄便座 | 貯湯式、ステンレスノズル、セルフクリーニング機能 |
公式サイトでは、13L洗浄の従来型トイレと比較して節水率最大約68%、4人家族の試算で年間水道代約13,740円の削減と案内されています。これは指定された使用回数と水道単価による試算であり、実際の削減額は人数、使用頻度、地域の料金によって変わります。
どのような場所に向いている?
| 設置場所 | セパレストを検討しやすい理由 |
|---|---|
| 戸建住宅 | 省スペース性と、将来便座だけ交換できる維持管理性 |
| マンション | 奥行を抑えやすく、夜間の音にも配慮された設計 |
| 賃貸住宅 | 入居者交代や故障時に便座部分を更新しやすい |
| 店舗・商業施設 | 連続使用に対応し、便座交換時の休止時間を抑えやすい |
| 宿泊施設・オフィス | 利用頻度が高く、メンテナンス性を重視する環境に適する |
特に「タンクレストイレにしたいが、将来の機能部交換が心配」という方にとって、比較候補になりやすい製品です。
リフォーム前に確認したい設置条件
セパレストは、どのトイレにも無条件で設置できるわけではありません。現地調査では、次の条件を確認します。
- 床排水・壁排水の違いと排水芯
- 給水位置と止水栓の状態
- コンセントの位置とAC100V電源
- 必要な給水圧力と吐水量
- 便器と壁、ドア、手すりとの間隔
- マンション管理規約や共用配管の条件
公式仕様では、床排水は排水芯120mm・200mm、壁排水は120mm、リフォーム排水は305~380mmに対応しています。給水圧力は最低0.06MPa(流動圧)、最低必要吐水量は毎分12Lです。
また、停電時は可動式トラップを手動操作する仕様です。操作方法は、設置後に施工担当者から説明を受け、取扱説明書も保管しておきましょう。
セパレストを開発した株式会社Detoとは
株式会社Deto(デト)は、1965年設立、岐阜県岐阜市に本社を置く水まわり設備メーカーです。浄水器や温水洗浄便座をはじめとした水まわり設備・付属部品の設計、組立、検査、設置工事、修理などを手がけています。
消費者向けに自社名が大きく表示される製品だけでなく、他社ブランドの商品を開発・製造するODM・OEMにも長年取り組んできた企業です。公式サイトによると、社内約30名の開発体制を持ち、これまで浄水器603万台、シャワーヘッド235万台、温水洗浄便座15.7万台を送り出してきたとしています。
商品開発だけでなく、設置工事やコールセンターなどのアフターサポートまで提供している点もDetoの特徴です。セパレストの「故障時の交換負担を抑える」という考え方にも、同社が水まわり設備の維持管理に携わってきた経験が表れています。
セパレストと一般的な組み合わせ便器、タンクレストイレを比較
| 比較項目 | セパレスト | 一般的な一体型タンクレストイレ | 組み合わせ便器 |
|---|---|---|---|
| 見た目 | タンクがなくすっきり | タンクがなくすっきり | 便器・タンク・便座が分かれる |
| 便座交換 | 便座だけ交換可能 | 機種・故障状況により機能部や便器を含む交換 | 便座だけ交換しやすい |
| 奥行 | 便器部645mm | 製品による | 製品による |
| 連続洗浄 | 可能 | 可能な製品が多い | タンクへの貯水待ちが発生 |
| 停電時 | 手動でトラップを操作 | 製品ごとの非常操作 | レバー式なら流せる製品が多い |
セパレストは、タンクレストイレの省スペース性と、組み合わせ便器のような便座交換のしやすさを両立させようとした製品といえます。
生活修理案内所へトイレリフォームをご相談ください
トイレ交換では、商品価格だけでなく、排水芯、給水圧力、電源、床や壁の状態、既存便器の撤去費用まで含めた確認が必要です。
生活修理案内所では、現在のトイレと設置環境を確認し、ご希望に合うトイレリフォームをご案内します。
- セパレストを設置できるか確認したい
- 便座だけ交換できるトイレを比較したい
- タンクレスと組み合わせ便器で迷っている
- 工事費を含めた交換総額を知りたい
商品がまだ決まっていない段階でも、お気軽にご相談ください。

よくある質問
セパレストは便器を残して便座だけ交換できますか?
はい。便座部分だけを交換できる構造がセパレストの大きな特徴です。ただし、交換できる便座や対応状況は、交換時点の公式情報をご確認ください。
一般家庭でも設置できますか?
一般家庭向けの「セパレストH」が公式サイトで案内されています。戸建・マンションを問わず、排水芯、給水圧力、電源などの設置条件を満たす必要があります。
停電時も流せますか?
公式仕様では、停電時は可動式トラップを手動で操作します。通常時と操作が異なるため、取扱説明書で手順を確認してください。
価格はいくらですか?
本体価格だけでなく、選択する便座、既存便器の撤去、排水位置の調整、内装工事などで総額が変わります。正式な型式と現地条件を確認したうえで見積りを取りましょう。
まとめ
株式会社Detoの「セパレスト」は、便座だけを交換できる新構造のタンクレストイレです。奥行645mmのコンパクト設計、連続洗浄、音への配慮などを備え、住宅から店舗、宿泊施設、オフィスまで幅広い用途を想定しています。
一般家庭向けのセパレストHは、フチなし形状、ガラスコート、水位調整など、日常の清掃性にも配慮されています。タンクレストイレのすっきりした外観と、将来の便座交換のしやすさを両立したい方は、比較候補に入れてみてはいかがでしょうか。
ただし、設置には排水芯、給水圧力、電源などの条件があります。生活修理案内所では、現地の状況を確認したうえで、セパレストを含むトイレ交換・リフォームをご案内します。