アラウーノは2026年で発売20周年
アラウーノは、パナソニックが2006年に発売した温水洗浄一体型トイレです。陶器ではなく、水アカや汚れが付きにくい有機ガラス系の「スゴピカ素材」を便器に採用したことでも知られています。
市販の台所用中性洗剤を使って、流すたびに泡で便器内を洗う「バブル洗浄」や、少ない水量で効率よく洗う独自の水流など、トイレ掃除の負担を軽減する機能を発展させてきました。
発売20周年に合わせて行われる今回のフルモデルチェンジは、アラウーノ全製品の一斉刷新ではなく、従来の最上位モデル「アラウーノ L150シリーズ」の後継となる「アラウーノ L-CLASS」が対象です。

新型アラウーノ L-CLASSの発売日と価格
| 項目 | 床置きタイプ | セミフロートタイプ |
|---|---|---|
| 受注開始日 | 2026年10月21日 | 2026年12月21日 |
| 希望小売価格 | 352,000円から | 382,000円から |
| 価格条件 | 税抜・工事費別 | |
| 本体カラー | ホワイト、サステナブルグレー | |
希望小売価格には、既存便器の撤去・処分、設置工事、給排水工事、電気工事、床や壁紙の張り替えなどは含まれていません。
実際のリフォーム総額は、選ぶタイプやグレード、排水位置、内装工事の有無によって変わります。
もし新型アラウーノへのトイレリフォームをご希望でしたら生活修理案内所へご相談ください。
奥行622mmのコンパクト設計でトイレ空間にゆとり
新型L-CLASSの大きな変更点が、本体奥行622mmのコンパクト設計です。従来のL150シリーズは奥行700mmだったため、約78mm短くなりました。
パナソニックは、2026年7月時点の国内主要メーカーにおける温水洗浄一体型便器の便器前出寸法として「業界最小奥行」と説明しています。
本体が約8cm短くなることで、便器前方や足元の空間にゆとりが生まれます。奥行の限られたトイレでは、ドアとの干渉を避けやすくなるほか、立ち座りや方向転換、掃除もしやすくなる可能性があります。
一方で、コンパクト化のために座面を小さくしたわけではありません。座面の奥行を維持しながら、便座面積は従来品の105%に拡大されています。
新登場の「セミフロートタイプ」とは?
新型L-CLASSには、通常の床置きタイプに加えて、床置きでありながら便器が浮いているように見える「セミフロートタイプ」が追加されます。
便器下部の一部に空間を設けることで足元に抜け感が生まれ、トイレを広く、軽やかに見せられるのが特徴です。パナソニックによると、2026年7月時点の国内主要メーカーの温水洗浄一体型便器では業界唯一の形状です。
壁掛け便器のように見えますが、荷重を支えるのは床固定構造です。そのため、壁側の大掛かりな補強を必要とせず、リフォームにも導入しやすい設計となっています。
デザインを整理した「ノイズレス設計」
新型L-CLASSは「空間に余白を生む」をコンセプトに、余分な凹凸や陰影を抑えたデザインへ刷新されました。
アラウーノらしい角と丸みを組み合わせた「四角丸」のイメージを残しながら、水平基調のフラットな造形や、下へ向かってすっきり見える逆テーパー形状を採用しています。
本体カラーにはホワイトに加え、新色「サステナブルグレー」を用意。製造工程で発生するアラウーノの工場廃材を再生利用した色で、グレーやベージュを基調とした近年のインテリアにも合わせやすくなっています。
便ふたは、墨色、ミネラルグリーン、クレイピンク、沙金、銅、銀嶺の6柄から選べます。床置きタイプには、ホワイト・グレー・ブラックのアームレストも追加できます。

ニオイ対策は「ナノイーX(48兆)」へ強化
上位仕様では、従来モデルよりナノイー発生量を約10倍にした「ナノイーX(48兆)」を搭載します。
便器周辺の空気だけでなく、壁などに付着したトイレ臭の抑制にも配慮した機能です。メーカー試験では、約5立方メートルの試験空間において、30分で臭気強度が1以上低減したとされています。
ただし、これは所定の試験環境による結果です。実際の効果はトイレの広さ、換気、使用状況、壁材などによって異なります。換気扇や日常の清掃が不要になる機能ではありません。

洗浄音を約70dBから約55dBへ低減
新型L-CLASSでは排水方式を見直し、洗浄音にも配慮しています。
パナソニックの規定条件では、従来のサイホン便器で約70dBだった洗浄音を約55dBまで低減。メーカーは、人の話し声レベルの洗浄音と案内しています。
寝室の近くにトイレがある住宅、夜間の使用が多い家庭、来客時の音が気になる間取りでは、比較したいポイントです。ただし、給排水管を伝わる音や建物内での響き方は、配管・床・壁の構造にも左右されます。
アラウーノらしいお掃除機能は継続
フルモデルチェンジ後も、アラウーノでおなじみの清掃機能は引き継がれます。
| 機能 | 特徴 |
|---|---|
| バブル洗浄 | 市販の台所用中性洗剤から泡を作り、流すたびに便器内を洗浄 |
| スゴピカ素材 | 有機ガラス系素材で水アカや汚れの付着を抑える |
| スパイラル水流 | 旋回する水流で便器内を効率よく洗浄 |
| スキマレス設計 | 便器と便座の継ぎ目を抑え、拭き掃除しやすい |
| トリプル汚れガード | 泡や形状により、飛び跳ね・垂れ・漏れ汚れを抑える |
| オゾンウォーター | 便器内やノズルなどの清潔維持を支援 |
新型では、本体の奥行が短くなったことで便器の奥へ手が届きやすくなり、便器周辺の床掃除もしやすくなると考えられます。
洗浄水量と使い勝手もアップデート
床排水・標準タイプの洗浄水量は、大4.8L、小3.3L、立小自動洗浄3.0Lです。従来L150の同等仕様では小洗浄が3.6Lで、立小自動洗浄は搭載されていませんでした。
オート洗浄は着座時に加えて立小にも対応。おしり洗浄は、好みに合わせて洗浄幅を選べる3モードへ拡充されます。
セミフロートタイプでは、足元センサーにより便ふただけでなく便座のオート開閉にも対応します。床置きタイプは便ふたのみのオート開閉です。
停電・断水時にも排水操作が可能
タンクレストイレを選ぶ際、停電や断水時に流せるか心配な方もいるでしょう。
新型L-CLASSは、停電時に本体へ9Vアルカリ乾電池を接続することで排水操作ができます。断水時は、便器へ約4Lの水を補給し、ボタン操作で排水する仕組みです。
通常時と手順が異なるため、設置後に取扱説明書で操作方法と乾電池の接続場所を確認しておくことが大切です。乾電池は自然放電するため、非常用品として保管する場合も使用期限を定期的に確認しましょう。
従来のL150シリーズと何が変わった?
| 比較項目 | 従来 L150シリーズ | 新型 L-CLASS |
|---|---|---|
| 本体奥行 | 700mm | 622mm |
| 便座面積 | 基準 | 従来比105% |
| 設置形状 | 床置き | 床置き・セミフロート |
| 本体カラー | ホワイト系 | ホワイト・サステナブルグレー |
| 洗浄音 | 従来仕様 | 約55dBの静音設計 |
| 脱臭 | ナノイーX(4.8兆)対応仕様 | ナノイーX(48兆)対応仕様 |
| 小洗浄水量 | 3.6L | 3.3L |
| 立小自動洗浄 | 非対応 | 対応 |
搭載機能はタイプ1・タイプ2などのグレードによって異なります。表のすべての機能が全型式へ一律に搭載されるとは限らないため、正式な見積りではタイプと品番を確認してください。
フルモデルチェンジしても価格は据え置き・一部値下げ
新型L-CLASSは、サイズ、デザイン、脱臭、静音性などを刷新しながら、従来L150シリーズの同等仕様と比較して価格を据え置き、一部仕様では値下げされています。
- L150タイプ2:352,000円 → L-CLASSタイプ2:352,000円
- L150タイプ0:417,000円 → L-CLASSタイプ1:412,000円
いずれもメーカー希望小売価格、税抜、床排水・標準タイプでの比較です。L-CLASSタイプ1は従来の同等グレードより5,000円低く設定されています。
生活修理案内所では、現地条件を確認したうえで、特別割引価格を含むお見積りをご案内します。
お見積りだけでも大歓迎です。

新型L-CLASSが向いている人
- 限られたトイレ空間を少しでも広く使いたい
- アラウーノの清掃機能を最上位モデルで使いたい
- トイレをインテリアの一部としてコーディネートしたい
- 夜間や来客時の洗浄音が気になる
- 便器周辺や壁に残るニオイを抑えたい
- 壁補強を抑えてフロート感のあるトイレへ交換したい
- 停電・断水時の排水方法も重視したい
一方、価格を抑えることを最優先する場合は、アラウーノ S160やNewアラウーノV、他社の組み合わせ便器なども比較対象になります。必要な機能を整理して、工事費を含む総額で検討しましょう。
公式サイトで最新情報を確認する
新型L-CLASSの型式、対応排水、カラー、搭載機能などは、発売までに更新される場合があります。検討時にはパナソニックの公式情報もご確認ください。